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CONCEPT

GREETが考えていること

❶ 食卓をつくろう。

 

今や夫婦の60%以上は共働きです。東京では半数がシングル世帯になっています。
一人暮らしや共働きの人が増え、忙しい毎日のなか、家でちゃんと料理を作って食べるという当たり前のことさえ、難しくなってきています。
家庭から食卓がなくなりつつある。
食卓がなくなるということは、まともな食事と会話がなくなること、つまり家族や友人、大切な人と時間を共有するという生活の基本がなくなることを意味しています。
そんな今、僕たちにできることは何だろう?
せっかく料理の技術があるのだから、みんなの食卓をつくろう。
料理を介していろんな人が集まり、ワイワイと話せる、そんな食卓をつくりたいとGREETは考えています。

❷ 人の繋がりのフックになる。

 

一号店となる「ビストロキュー」がオープンしたのは2011年の5月。東日本大震災の直後でした。
余震や停電もありながら、ロウソクの明りだけで営業したこともあります。
そのとき、十分ではない明かりの中で、店員もお客さんも関係なく、お店が一つになる体験をしました。
奇しくも震災をきっかけに、「同じ空気感を共有することで、人の気持ちが繋がる」そのことの意味が浮き彫りになったように思います。
僕たちGREETは、お店のあり方やお客さんとの関わり方を今も模索しつづけています。
飲食店は、単に美味しい料理を出すだけではなく、もっと人間的で双方向的なコミュニケーションの場であって、みんながお互いを補い合う機能をもっているからです。
そこから生まれた気持ちを交換することで、さらに外へ、そしてまた次の誰かに繋がっていく。その連鎖は、GREETを超えたところでもいろんなかたちで広がっていくように思います。
人の繋がりが連鎖する、その一つのフックでありたいと僕たちは考えています。

❸ 生産者の思いを伝える。

 

農家さんが朝4時に起きて収穫した野菜と聞けば、誰だってその苦労に共感します。
お客さんの感想を生産者さんに伝えれば、もっと美味しい食べ方や旬の食材について、生産者さんが教えてくれることだってあります。
例えば、実はナスもトウモロコシも美味しく生食できます。食べる人もそうした情報を知りたいはず。
GREETでは、地元川崎や富士山の麓でとれた野菜を使っていますが、その野菜を作っているのは、紹介で知り合った農家さんです。ちなみにGREETのスタッフで、実家が農家の子もいます。その野菜も僕たちは使わせてもらっています。相手との関係がちゃんとあることで、僕たちの料理をつくる気持ちにも繋がっていきます。
生産者さんの本気度や、その作物が育ったバックグラウンド。それを人に伝えることで、食事が、単に食べて終わりではない、もっとさまざまなものを含み込んだ豊かな体験になるはず。
そんなこともあって「この食材を買ったら、お客さんとどんな話ができるだろう?」などと、僕たちはいつも考えています。

❹ 人を補い合う関係として捉える。

 

人には得意、不得意があると思います。
話すのが得意な子もいれば、整理整頓が得意な子もいる。味付けが得意な子がいれば、盛り付けが得意な子もいます。
みんな、それぞれに個性があります。
みんな違うのは当たり前。だからこそ、お互いの足りないところを補い合いながらそれぞれの役割を果たすことで自立ができる。そんな人間観をもっている会社です。
自分に役割があることで、自然と相手(スタッフ同士、お客さん)のことを考えて行動する思考になると考えています。

❺ コミュニケーションってなんだ?

 

GREETは、飲食というかたちをとりながら「人との関わり方」にフォーカスしている会社です。
例えば「ありがとう」という言葉。たとえ声は大きくなくても、伝えたいという気持ちがそこにあるかどうかを大切にしています。
場合によっては、目線が合うだけでも「ありがとうございます」という気持ちは伝わります。何より共感することが大切だと思っています。
どちらかというと、店員とお客様という関係性よりは、名前で呼び合えるような関係性。形式ではなく、より人として自然な関係性を目指したいと思っています。
飲食店の良いところは、職場に家族や大切な人を呼ぶことができ、さらに何時間もその空間を共有できるところにあります。
GREETのスタッフは、お店に家族や友だちを呼ぶことがよくあります。
お客さんとして来た家族や友だちをいかに迎えるのか? 決まりきった仕事の仕方ではなく、自然と共感からの行動になっていきます。
そうしたコミュニケーションのあり方を、単なるスキルではなく、気持ちと一致した実感として掴んでいくようにしています。

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